ギター教室が近くになくても、自宅でプロからギターレッスンを受けられるオンラインレッスン。
気軽でありながら、本格的なレッスンを受けられると評判になっています。
基本的にスマホがあれば受けることができるのですが、音質や映像にこだわってレッスンを受ける方も多いです。
そんなこだわり派の方におすすめの機材がマイクとチューナーです。
しかし、「マイクとチューナーってどんな効果があるの?」「選び方は?」などの疑問もありますよね。
そこで今回は、オンラインギターレッスン機材のマイクとチューナーについて解説したいと思います。
役割や選ぶポイントをご説明しましょう。
せっかくレッスンを受けるなら環境を整えておきたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
オンラインギターレッスン機材のマイク・チューナーについて知りたい
オンラインギターレッスンは、ギターとスマホ1つあれば受けられるところが魅力です。
しかし、それ以外にもPC、広角レンズ、スピーカー、ヘッドフォンなどがあると、レッスンの質が上がるでしょう。
こちらの記事「オンラインギターレッスンに必要なものは?」では、オンラインギターレッスンに最低限必要なもの、あると良いものをご紹介しています。
必要なものが知りたい方はぜひご覧ください。
今回の記事では、必ず必要なものではありませんが、あると便利な「マイク」「チューナー」機材について解説していきます。
しかしいざ揃えようと思うと、以下のように疑問がある方は多いのではないでしょうか。
どんな役割があるの?
マイクやチューナーは、オンラインギターレッスンにおいてどんな効果があるのでしょうか。
わざわざ購入した後に、「やはり必要なかったかも…」となるのは勿体ないですよね。
どんなメリットがあるのか把握した上で購入したほうが安心ですね。
選び方は?
また、マイクやチューナーを購入したいと思っても、何を基準に選べばよいかわからない方も多いでしょう。
マイクもチューナーもさまざまなタイプがありますので、オンラインギターレッスンに合うものを選びたいですよね。
オンラインギターレッスンにマイクやチューナーが欲しくても、このような疑問があるとなかなか選べないですよね。
機材が揃わないから、なかなかオンラインレッスンが始められない…という方もいるでしょう。
次の章では、そのようなモヤモヤを解消するために、オンラインギターレッスンのマイクとチューナーについて詳しく解説したいと思います。
オンラインギターレッスンおすすめ機材①マイク
オンラインギターレッスンの質を上げるためにおすすめなマイク。
これがあることで、オンラインギターレッスンがどのように良くなるのでしょうか。
ここからは、オンラインギターレッスンにおけるマイクの役割を解説します。
また注意点もありますのでお伝えしましょう。
オンラインギターレッスンにおけるマイクの役割3つ
オンラインレッスンにおいて、マイクには3つの役割があるでしょう。
「自分の音を忠実に伝えやすくする」「ギターの音だけを拾いやすくする」「好きなところにマイクを置ける」です。
1つずつご説明しますね。
①自分の音を忠実に伝えやすくする
スマホやPCに内蔵されているマイクでも、ギターの音を講師に伝えることはできます。
しかし、内蔵マイクはスムーズに会話をするためのものなので、楽器の音を忠実に伝えるためには不十分なケースが多いです。
大きな音は小さく加工されてしまったり、逆に小さな音は大きく加工されてしまうこともあります。
ギターの音色をそのまま講師に聞いてもらえないと、的確なアドバイスがもらえないかもしれません。
音割れや音切れがしてしまい、聞き苦しい音になることもあります。
マイクを使うことで、原音に近い音を伝えやすくなり、レッスンの質が上がるでしょう。
音飛びなどのストレスも少なくなれば、気持ちよくレッスンを進めることができますね。
②ギターの音だけを拾いやすくなる
マイクには、全方向から音を拾う「無指向性」と、一つの方向の音を拾う「単一指向性」があります。
スマホやPCに内蔵されているマイクは「無指向性」が多いため、周囲の音も拾ってしまうのです。
ギターの音以外の雑音も入り込んでしまう難点があります。
「単一指向性」のマイクを使えば、ギターの音だけを講師に伝えることができるでしょう。
周りの音を気にしてレッスンを受けるストレスも防げますね。
③好きなところにマイクを置ける
スマホやPCの内蔵マイクにきちんと音を届けようとすると、画面に近づくことになるでしょう。
そうすると姿勢が悪くなってしまったり、画面に近付いたり離れたりしながらレッスン受けることになりストレスを感じてしまいます。
マイクを使えば、好きなところに置けるので、そのようなストレスがなくなります。
正しい姿勢を保ったままで演奏することができて、画面からちょうど良い距離を保つことができるでしょう。
オンラインギターレッスンにマイクを使う注意点
オンラインギターレッスンにマイクを取り入れることで、レッスンの質がぐんと上がることがおわかりいただけたと思います。
しかしマイクを購入するにあたり、一つ難点があります。
それは、オンラインギターレッスンには向かないマイクもあるということです。
スマホやPC内蔵のマイクと同じような役割のマイクもあり、そのようなマイクを購入してしまうと、メリットを得られないでしょう。
そんな失敗を防ぐために、次の章ではオンラインギターレッスンに向いているマイクの選び方をお伝えしたいと思います。
オンラインギターレッスン用のマイクの選び方
オンラインギターレッスンにおいて、自分の音をきれいな状態で講師に聞いてもらうためには、マイクを使うのが効果的です。
レッスン中のストレス軽減のメリットもあるでしょう。
しかし、一口にマイクと言ってもさまざなタイプがあるため要注意。
レッスンに向いているマイクを選ぶことが大事です。
選ぶ際のおすすめポイント3つをご説明しましょう。
「コンデンサーマイク」がおすすめ
マイクは、音の拾い方の違いにより「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」に分けられます。
メリット | デメリット | 金額 | 使用例 | |
コンデンサーマイク | 衝撃に強い | 繊細な音が拾いにくい | 7,000円前後が一般的 | ライブなど |
ダイナミックマイク | 繊細な音が拾いやすい | 衝撃に弱い | 3~5万円が一般的 | レコーディングなど |
このような違いがあります。
オンラインレッスンの場合はコンデンサーマイクがおすすめです。
大きな音だけでなく小さな音も拾いやすいので、忠実に音を伝えてくれる効果があります。
オンラインレッスン中は衝撃が加わる心配は少ないので、壊れる心配はあまりないでしょう。
ただし料金が高いので、ちょっと試してみたいと気軽に購入できるものではありません。
ダイナミックマイクなら数千円で購入できますので、まずはダイナミックマイクを試してみるのも良いですね。
長く続けたい方、音にこだわりたい方は、コンデンサーマイクを検討してみましょう。
「単一指向性」がおすすめ
前述したように、マイクには音声を拾う範囲の違いにより「全指向性」と「単一指向性」の2つに分けられます。
全指向性のマイク:全方向から音声を拾うタイプ
オンライン会議やグループレッスンなどで、複数の人の声や音を拾いたい時に向いているマイクです。
ただし、周りの不要な音まで拾ってしまう可能性があります。
単一指向性のマイク:一方向の音を拾うタイプの音です
バンド演奏の中で自分の音だけを録音する時や、オンライン英会話レッスンなどの時に使われるマイクです。
ただし、限定された範囲だけの音しか拾わない特性があるので、ギターの音がうまく拾えない場合もあります。
2つのマイクにはこのような違いがあります。
マンツーマンのギターオンラインレッスンを受ける時には、「単一指向性」のものがおすすめです。
ギターの前に置けば、ギターの音だけを拾ってくれて、回りの雑音が入り込む心配が少ないです。
オンラインレッスンで使う時は、どの場所に置けばギターの音を上手く拾うか、きちんと調整するようにしましょう。
「接続端子」を考える
マイクを購入する時は、接続方法を考えることも大事です。
PCへの接続を前提とする場合は、「USB端子」が一般的。
そのままPCに繋ぐことができるので、気軽に使うことができます。
USB経由で充電できるタイプだと、電池や充電の心配もないので使いやすいしょう。
楽器用のマイクは「キャノン端子」を使う方も多いですが、こちらはオーディオインターフェイスが必要になりますのでご注意ください。
オーディオインターフェイスを使う前提の場合は、「キャノン端子」のマイクでも良いですが、使わない場合は「USB端子」が良いでしょう。
オンラインギターレッスンおすすめ機材②チューナー
次にご紹介するのはチューナーです。
チューナーとは音程を確認する機器のことです。
正しい音が出せるようにするための機材ですが、これがあることで、オンラインギターレッスンがどのように良くなるのでしょうか。
ここからは、オンラインギターレッスンにおけるチューナーの役割を解説します。
またデメリットもありますのでお伝えしましょう。
さらに選ぶポイントもお伝えしていきます。
オンラインギターレッスンにおけるチューナーの役割
ギターを演奏する時には、アコースティックギターもエレキギターもチューニングすることが大事です。
チューニングとは、ギターを調整して正しい音程にする作業のことです。
弦楽器のネック部分は木材なので、気温湿度や弦の張力により状態が変化する性質があります。
これにより音程がずれてしまうため、レッスンを受ける前にはチューニングする必要があるのです。
特に買ったばかりのギター弦は音程が変わりやすいので、きちんとチューニングすることが大切です。
チューニングをせずにレッスンを受けると、楽譜通りに弾いているのに音がズレて聞こえたり、正確な音が分からなくなるリスクがあります。
正しいレッスンを受けることができない恐れがありますので、きちんとチューニングすることをおすすめします。
チューナーの役割は、このチューニングをすることです。
慣れてくるとチューナー無しでもチューニングができる方もいますが、正確に音を合わせるためには、チューナーが必須です。
チューナーを取り付けて弦を弾き、ペグを回して音を合わせていくことがチューニングの作業になります。
オンラインギターレッスンにチューナーを使う注意点
オンラインレッスンでチューナーを使う時の注意点は、「アプリのチューナー」は使いにくいということです。
実はチューナーを購入しなくても、スマホに無料ダウンロードできるチューナーアプリがあります。
しかし以下2つの理由から、あまりおすすめしません。
正確に音程を合わせにくいから
スマホのマイクは周りの音に影響を受けやすいため、正確にチューニングしにくい難点があります。
簡易的なものとしてチューナーアプリを使うのは良いでしょう。
しかしプロ講師と練習する時には、きちんと音程を合わせることができるチューナーを使うと良いでしょう。
スマホを他のことに使うから
オンラインレッスンをスマホを使って受ける人もいるでしょう。
PCで受ける方も、スマホは音源を流したり、メトロノーム機能を使ったりすると思います。
そのため、チューニングまでスマホで行おうにとすると、スムーズにレッスンを受けられないかもしれませんね。
次の章で伝えしますが、チューナーはそれほど高くありません。
せっかっくオンラインギターレッスンを受けるなら、揃えておきたいですね。
オンラインギターレッスン用のチューナーの選び方
一口にチューナーと言って、いくつかのタイプがあります。
「クリップタイプ」「カードタイプ」「ペダルタイプ」の3つです。
それぞれのタイプについて見てみましょう。
クリップタイプ
ギターのヘッドに挟むタイプのチューナー。
ヘッドに伝わった弦振動から音程そ検出する仕組みになっていて、音程が液晶画面に表示されます。
人気の商品でも2,000円程度を購入することができます。
カードタイプ
2000年以降はクリップタイプが増えましたが、それまではカードタイプがほとんどでした。
卓上に置いて使う形状のもので、譜面台の上に置いて使うことが多いです。
商品は5,000円ほどものが多いです。
ペダルタイプ
ギターをケーブルで繋いで接続するペダルタイプのチューナーもあります。
ライブで使われるタイプのチューナーです。
主にエレキギター・エアレコ。ベースのチューナーとして使われています。
アコースティックギターの場合は単体では使えませんのでご注意ください。
プロ向けの機材ということで、値段は高く、1万円以上となっています。
チューナーはこの3タイプに分かれているのですが、オンラインレッスンで使うならクリップタイプがおすすめです。
ヘッドにつけるだけで簡単にチューニングすることができ、値段もリーズナブルだからです。
レッスン前にあまり時間がない時でも、サッとチューニングすることができるでしょう。
オンラインギターレッスンおすすめ機材はマイクとチューナー
今回はオンラインギターレッスンで使うマイクとチューナーについて解説してきました。
どちらも必ず必要な機材ではありません。
しかし、それぞれレッスンの質を上げる効果があるため、より快適なレッスン、より効果的なレッスンをしたい方におすすめです。
ただし、どちらもレッスンに向いているものを選ぶことが大事です。
適当に選んでしまうと、レッスンに役立たない場合もありますので注意してくださいね。
今回ご紹介した選ぶポイントも参考にしていただきながら、納得できるアイテムを選びましょう。